パワースポット高千穂のヨガインストラクター、千穂ともこです。
1人目の子どもひーとんは、2歳になってお散歩が大好きなお年ごろ。毎日胸に抱っこひもで0歳のみーとんを抱えて、ひーとんの三輪車を押しながら近所をテクテク。
さて、そんな散歩コース、私すっごく好きなんです。なぜなら、
棚田が美しい!!!
1人目のひーとんの三輪車に2人目のみーとんも一緒に乗ってみた。
棚田を登りながらお散歩中。
そもそも棚田って何でしょう?
簡単に言うと、段々畑の田んぼバージョンです。斜めの土地に階段のように田んぼが広がっています。
写真で見ると、これです。
お散歩中の1人目ひーとん。
高千穂の棚田は国のお墨付き
私の散歩コースの棚田は、農林水産省認定の『日本の棚田百選』にも選ばれている「栃又(とちまた)棚田」です。
でも、地元人から言うと、「う~ん、栃又区域から始まっている?かもしれないけど、大部分は”川登(かわのぼり)”区域の棚田だけど、なぜ、栃又になった??」だそうです(汗)
川登で田んぼに色が違う米を植えて「絵」が描かれるアート田んぼ(写真左奥)。旦那が海外の方に解説中。
他にも高千穂町内では、2つの棚田が選ばれています。
いや~、でも、棚田百選に選ばれるだけで終わらないのが、やっぱりパワースポット高千穂のすごいところなんですよ。
どんな風にすごいのか、更なる魅力を解説します!
神話の中で初めて米がまかれた場所
神話の中で、神様が天から初めて地上に降り立つときに、暗かったけど、稲のモミをまいたら明るくなったそうな。そして無事に降り立てた場所が、ここ高千穂だそうな。
~ ニニギノミコトが高千穂の二上峰(ふたがみのみね)に降り立った際には、空は夜のようにくもってまわりは何も見えませんでした。
「さて、どうしたものか」
ニニギノミコトが困(こま)っているところへ、大はし、小はしと名乗る二人の者が現れ、
「あなた様の尊(とうと)い手で千本の稲穂(いなほ)をつみ、その籾(もみ)をしごいておまきになれば、必ずや空は晴れることでしょう」
と申し上げました。ニニギノミコトは二人の言うとおり、千本の稲穂をつみ、その籾をしごいてまいたところ、たちまち天地が開け、日の光が輝(かがや)き、無事に高千穂の里に着くことができたということです。
高千穂神社でひーとんのお宮参りをした時にもらった絵本と、みーとんの時にもらったお守り。
確かに、絵本の先頭の人、稲穂持ってる!
っていうか、お宮参りにこの絵本を貰うって…さすが神々のふるさと、高千穂(汗)
つまり、国どころではない、神からもお墨付き!神様が米をまいた場所なのが、このパワースポット高千穂なのです。
高千穂の稲作にかける先人のガチ度
いやいや、神様からお墨付きと言われましても、私見えないし、信じてませんよ。という方。安心してください!なんと、教授からもお墨付きをいただいております!
その前にもう少し、高千穂の棚田のすごさを。
まず、山の高い所から、ずっと田んぼがあるんですよ。一般的な田んぼって、川から水を引くわけです。でも、高千穂の棚田は山の高い所から、つまり川より上に田んぼがあるんですよ?どうやって作ったの?っていうところからすごい。
これには、用水路っていう水を上流から引く道を先人の方が、わざわざ山に登りながら作ったわけで、その用水路は子供たちの遊び場でもありました。旦那も小さい頃遊んだそうです。
新しく作り直された用水路で遊ぶひーとんと抱っこひもで眠るみーとん。
スイカの皮(食べられた後)が流れてきたときは一人で爆笑でした(笑)
でですね、この用水路のすごいところ。宮崎大学農学部准教授の方が調べてくださいました。
ちょっとした広さの水田(1000平方メートル(=10アール))で稲作をする場合、どれくらいの長さの水路を必要としているか。
まず宮崎県内の主な近代用水路で見てみます。岩熊用水1.18メートル。杉安用水1.74メートル、松井用水4.91メートル、前田用水3.21メートル。これだけあれば、ちょっとした広さが大丈夫。
かたや高千穂町水路平均、
38.29メートル。
ええ!?桁一つ多いよ!?一番長い松井用水からみても、7倍以上だよ!?そんなに水路必要になってくるの!?効率激悪では…???
そう、これが何を意味しているか。
「そうまでしてでも、先人たちは、稲作をできるようにし、ここ高千穂にいたかった」
写真は、じぃじとひーとん。
つまり、この非効率な長さに、先人たちの高千穂という特別な場所への想いを感じ取れるんです。
実際、棚田のお米って美味しいの?
山間の棚田のお米は、普通の平野部のお米より、より美味しくなります。なぜなら、山間は夏や秋でも温度差が大きく、朝にはさむ~い時もあり、そのため、お米にじっくり味がつくからです。
散歩コースの秘密のまとめ
つまり、神様からも国からも教授からもお墨付きの、先人たちの思いが詰まった棚田が、愛する我が子との毎日の散歩コースなのであります。
見ごろは9月中旬から刈り取られるまでの10月頭までです。写真は曇りの5月に田植えをする私。
神社や高千穂峡ばかりが有名な高千穂だけど、用水がサラサラと流れて、稲穂が揺れる棚田にも、心を清めに来てみてください。
↓「あ、後ろの鉄橋に、列車が見えた~」
最後までお読みいただきありがとうございました。パワースポット高千穂のヨガインストラクター、千穂ともこでした。